有馬記念

出走各馬をチェック。

まずＪＣを勝ったタップダンスシチー。
ＪＣは「おみごと」の一言で、重い馬場状態を先行し、突き放しての勝利。強かった。
今回は条件が変わって中山の２５００ｍ。馬体を見る限りパワータイプで、
中山の馬場も問題ないと思われる。しかし、過去ＪＣで好走した馬は
有馬で崩れるケースが多い。ダービー馬スペシャルウィークと
実力が抜けていた２０００年の２頭以外はＪＣでは３着以下である。
元々左回りがスムーズで得意とするタップダンスシチー。
今回はマークもきついと思われ、勝つことは難しいと思われる。
雪が降って相当馬場が悪くなれば再び勝つチャンスも生まれるのだが．．．
調教での動きは依然好調で簡単に捨てられたものではない。
２，３着候補とする。

シンボリクリスエスはこの秋天皇賞を快勝。
ＪＣは馬場に泣かされたか追いこむも３着。
昨年の有馬ではこの馬だけが強さを見せた格好だったが、
今年はそんな強さはあまり感じない。
と言うのも、馬体上が増えている割には体が細く見えるのである。
ＪＣのパドックでは、「結構ぎりぎりに仕上げたかな」と思わせるほどの細さ。
関係者は「余裕残しだったかも」と言っているが、私はそうは思わない。
あの体で（ＪＣを）好走したなら次は反動が来る、と考えた。
そして今回の調教であるが、いつもは先着しているこの馬だが、
珍しくゼンノロブロイに後れをとった。
今回が引退レースとなるが、果たして花道を飾れるのか．．．．。
勝つか、３着以下か！

ザッツザプレンティは菊花賞馬。
そしてＪＣでも２着と頑張った。
３歳でこの２走は激しいものであるに違いなく、
今回は疲れが残って不思議ないはず。
これも馬場が悪くなって浮上のタイプで、当日の天気次第だろう。

天皇賞２着のツルマルボーイは前走道悪に無き１５着。
本来が左回り２０００ｍがベストの馬。
中山２５００の今回は条件がきつい。
昨年の天皇賞をみても中山はこの馬には合わない。

リンカーンは菊花賞２着から。
馬体を見るとまだ本格化には時間がかかりそうだが、
持っている素質はここでもヒケを取らない。
鞍上は武豊。今年はＧ１２勝しているが、目立つものでなかっただけに
今回辺りは怖い存在。
ただ重賞もまだ勝てていないこの馬に有馬記念という舞台は
ちょっと厳しすぎるのではないだろうか....
潜在能力に期待ですね。

ゼンノロブロイは菊花賞では不完全燃焼の４着。
春の成績や神戸新聞杯を見ると、３歳最強馬ではないだろうか。
調教を見ていても反応の良さは天下一品。
今回は鞍上が柴田善となるが、乗りやすいと思われるので問題ないだろう。
気になるのは鞍上の怪我の問題。力が出せるのだろうか。
勝利に近いのはこの馬と考えている。

アグネスデジタルは安田記念勝ち馬。
マイルでの実績がすばらしいだけに、この距離には不安が残る。
ただ、中山はトリッキーなコースで案外距離は気にしなくていい、とも言われている。
動きも今週の感じからかなり復調していると思われ、一発あっても不思議ないが、
ここ２走の成績があまりにも悪すぎる。

ファストタテヤマは前走人気を大きく裏切っての１０着。
天皇賞では０．８差の競馬をしているので、そんなに体調が悪いわけではない。
人気のない時に走るのがこの馬で、今回はその可能性がある。
ただこの馬も中山コースはどうだろう。
オールカマーは相手にも恵まれていたし、やはり京都のように
広い馬場が似合うのではないだろうか。

アクティブバイオはＪＣ５着。頑張っている。
アルゼンチン共和国杯は見事に勝利。
障害練習も良い効果を出していると思われるが、先行できているのが一番だろう。
この馬のしぶとささなかなかのモノがある。
馬体はこれ以上ないくらい、よく見える。
ここ２走の頑張りは本物と見たい。
中山コースに関しては全く問題ないし、距離も得意とする。
流れに乗れれば粘り込みがあってもいいだろう。

ウインブレイズはこのところ絶好調。
Ｇ３だが常に上位争いしているし、見落としがちなのはＧ１安田記念を
０．６差の９着に頑張っていること。
上がり勝負になると分が悪いが、タップダンスが引っ張ってくれると
この馬の脚でも勝負になるかもしれない。
馬群を割れる根性は中山コースで生きるかもしれない。

チャクラはＧ１ではまだ荷が重いだろう。
馬体ももう少ししっかりして欲しい面はある。
距離ももう少しあった方がよいだろう。

ダービーレグノはこの馬なりに好調である。
Ｇ１では足りない血統だし、成績からも推せない。
直線の坂もマイナスだろう。

さてこの有馬記念、ＳＳ産駒があまり活躍できていない。
マーベラスサンデー、スペシャルウィーク、マンハッタンカフェの３頭で
どちらかと言えばパワータイプの父が活躍している。
これもこの時期の中山と言うことが大きく影響しているだろう。
そう言ったことからも、シンボリクリスエス、タップダンスシチーは注目される。
しかし私の目から見ればこの２頭は死角もあり、絶対視は出来ない。
逆に今年はＳＳ産駒のチャンスの年かもしれない。

そこで本命には３歳のゼンノロブロイ。
レースが上手いというのは有馬記念では重要なポイント。
安定した好位差しで混戦を断つか。

対抗にはアクティブバイオ。
何せ、今馬体がすばらしい。
この歳に充実期を迎えたのかもしれない。
しぶとさで頑張って欲しい。

３番手にはリンカーン。
まだ完成されていないが、今年の３歳は層が厚いと信じる。
鞍上も魅力だ。

４番手にはやはりシンボリクリスエス。
能力はあるし、ペリエ。

１２頭だけに印はここまで。

あとタップダンスシチー、ウインブレイズを
配当に妙味があるなら３連複候補で少々。

◎ゼンノロブロイ
○アクティブバイオ
▲リンカーン
△シンボリクリスエス

馬券はゼンノロブロイから３連複で勝負。
３連複流し２−３，５，６，１０，１２


各１０００。