予想屋ダービーマッチ 03秋
FUKUの予想

今日はあの稀代の逃げ馬の6回忌。
当時まだ高校生だった私は、奇しくも現在の自宅の真向かいの公衆電話で「単勝4240円、馬連12210円」という
アナウンスを聞いて「えっ?」と思ったのを、今でも鮮明に覚えている。
その翌週の菊花賞を逃げ切ったセイウンスカイは、今年30頭近い産駒をもうけた。
つくづく、時の流れというのは早いものだ、と痛感してしまう。

途中改修を挟んだとは言え、2年ぶりにあの時と同じ舞台に18頭が顔を揃えた。
まずは全馬が無事に大ケヤキの向こうを通過して、ゴール板を駆け抜け、厩舎まで帰り着くことを祈る。

では、1頭1頭見定めていくことにしよう。

1 サンライズペガサス
昨年の産経大阪杯での強さは群を抜いていた。
東京の2000はベストに近い条件だろうと思う。
昨年は小回りの中山コース、この馬には必ずしもいい条件じゃなかった。
ただ、それ以来の出走、丸々1年ぶりの実戦復帰では流石に・・・どこか叩いて来て欲しかった。

2 エイシンプレストン
この馬を初めて見たのは4年前の朝日杯。
ガーッと飛ばして行ったレジェンドハンターをゴール前で捉えたあのレース。
その後、この2頭はクッキリ明暗分かれてしまいましたが・・・正直、ここまで強くなるなんて微塵も感じなかった。
そして骨折したプレストン不在のNHKMCを制したのが、この秋天にも出ているイーグルカフェ。
彼らの共通点は「時計が速過ぎるとダメ」ということなのだが・・・前走の毎日王冠も、少し渋った馬場が味方した印象がある。

3 トーセンダンディ
昨年末、ディセンバーSで人気になった時は「なんで?」と思ったもの。
その2走前では懐かしのボニヤで3→6着降着と、レース以外の部分で記憶されてるなぁ、個人的には。
いかな穴男・江田照でも、明らかに実力の劣る馬、それも半年の休み明けでは如何ともし難いだろう・・・。

4 テンザンセイザ
2年前の京都新聞杯、京阪杯の勝ちがこの馬を体現しているのだろう。
平坦コースでの直線一気が持ち味、坂や力の要る馬場はマイナス要因になる。
東京が合わないとは思わないが、主戦の幸ではなく最近めっきり目立たなくなった藤田というのは・・・。
狙うなら昨年1馬身余の差で6着に泣いたマイルCSでこそだろう。ただ、トップスピードの高さには少々疑問符が付く。

5 ローエングリン
メンバー中、この1年で一番成長を遂げたのはこの馬かもしれない。
「あの」後藤でも何とか折り合って、大舞台で頑張れるようになったのだから。
もっとも、昨秋この馬に競馬を教え込んだのは、他ならぬ岡部なのだが・・・
(はよ復帰してや〜〜〜)。
ジャックルマロワ賞こそ久々に気性面の不安を露呈したが、ムーランドロンシャン賞ではちゃんと修正できていたようだ。
今回問題なのは、むしろ気性面云々よりも、その仏遠征以来というローテーションだろう。
最終判断は直前まで保留しておきたい。

6 ダービーレグノ
距離が長い目黒記念で「あの」郷原を乗せて復活の兆しを見せ、
不良馬場の北九州記念でミレニアムバイオが掃除した後を追って2着に飛び込み、
高速重馬場の新潟記念、直線一気に追い込んで2年半ぶりの勝利を挙げたのがこの馬。
東京の2000は願っても無い舞台だと思うが、比較的速い時計で制した新潟記念をしても重馬場。
絶好調の幸を持ってしても、パンパン良馬場での時計勝負に対応できるかどうか。少々スピード不足かも。

7 ツルマルボーイ
橋口厩舎3頭出し、その1。
戦績を見れば、左巧者であることは容易にお判りいただけると思う。
追い込み一手の脚質だが、一応逃げ馬もいるし、直線の長い東京は大歓迎だろう。
鉄砲もこなすようだが、要は仕上がり次第。休み明けは総じて有利とは言い難いレースだけに。
鞍上もいい加減G1・2着の山にピリオドを打ちたいだろうし、菊花賞を制した父の勢いも感じる。

8 モノポライザー
橋口厩舎3頭出し、その2。
なんか一時前売り3番人気だったとか?
武豊人気って凄いね。この馬自身の人気も高いが。
正直に言わせて貰おう。ハッキリ言ってG1ナメてるやろ?

9 ロサード
橋口厩舎3頭出し、その3。
長持ちしてるなぁ、というのが正直な感想。
6年で小倉の重賞を5連対という珍記録の持ち主。
せめてモノポライザーには先着して欲しいなぁ。兄貴には負けたくないよねぇ、何かとお騒がせの合コン君。

10 ファストタテヤマ
去年までは単なる京都巧者というイメージしかなかった。
そして今年の春の惨敗続き。正直、もう終わったのか?と思っていた。
ところが、この夏を境に凄く動きが良くなった、という話をあちこちで見かける。
それもこの中間は特に、だ。ひょっとすると、父の勢いも手伝っての本格化・・・か?
後ろから行くしかない馬だし、安田康にはピッタリの馬だろう。後は東京コースがどうかだが・・・ダービーは参考外だと思うが。

11 アグネスデジタル
説明不要、今の日本を代表するスーパーホースの1頭。
安田記念では、改めてこの馬の持つ物凄い能力を再認識させられた。
こんな血統からよくぞこれほど奥の深い馬が出たもんだ、と正直思う。
他方、宝塚記念では走る気を見せず、3角手前で終わってしまったわけだが・・・。
とにかく、この馬は直前気配が全てだと言い切っていいだろう。
熱心な前日追いの効果が出るか、体が引き締まって出て来られるかどうか。

12 カンファーベスト
今年の古馬戦線の最大の上がり馬。
外枠や1800mだと甘さが出るが、2000mに限れば実に安定している。
昨秋のカブトヤマ記念で炸裂した斜行癖もすっかり影を潜めた。速い時計への適性も見せた。
鞍上も現在日本一の乗り役と言っていいであろう安藤勝。後はこの外寄りの枠と、地力勝負になっても踏ん張れるか、だろう。

13 ゴーステディ
毎日王冠では吉田豊の真骨頂「弱気」が発動。
やっぱり逃げてナンボですよ、このお馬さんは。
マイペースでしっかりと引っ張って貰いたいところ。
行くだけ行って、どこまで踏ん張りが利くか。それだけ。

14 トレジャー
藤澤和厩舎3頭出し、その1。
道悪実績豊富、速い時計に対応できない時点で既にアウト。
トップスピードが全く足りていない以上、通用する下地は無い。
五十嵐冬樹がどこまでこの馬の着順を持ち上げられるか、そこにのみ注目。

15 トーホウシデン
ちっこいよなぁ、コイツ。
体型的にはいかにもブライアンズタイムのそれらしいが、
よくこの小さなガサで差して来れるもんだ、とつくづく思う。
春先に見せた2000mへの高い適性と、毎日王冠の内容が魅力的。
危惧すべきは、陣営も口にしている間隔が詰まっての出走であることと、高速決着への対応だろう。

16 イーグルカフェ
何で秋天使うかなぁ、それも田中勝で。
武蔵野Sに出て置けばよかったものを・・・と思ってしまう。
とにかく難しい馬だし、何よりエイシンプレストン以上に高速決着は苦手。
安田記念はオリヴァーがインからバッシバシ叩いて追い込んで来たが、田中勝ではねぇ・・・。

17 ヤマノブリザード
藤澤和厩舎3頭出し、その2。
昨秋に菊花賞に出したりするから・・・。
素直にマイルCS辺り行っておけばよかったのになぁ、と。
函館記念以来ということもあるが、現状ではちょっと通用しないだろうなぁ。
東京はいいと思うが。

18 シンボリクリスエス
藤澤和厩舎3頭出し、その3。3頭とも外枠やなぁ。
改修でナンボかマシになったと言っても、東京2000の大外はいただけない。
特に道中前付けしておきたい馬にとっては致命的と言っていい。2コーナーで必ず振られてしまうのだ。
そして今回、この馬のクリアすべき課題は多い。枠順は勿論のこと、宝塚以来の休み明け、この舞台の経験が少ない鞍上。
「ペリエなら大丈夫だろう」という安易な考えは危険だという事は、先週の菊花賞を見ていても判る筈だ。
馬の能力は勿論最上位だが・・・。


2.5.7.10.11.12.15.18が残った。
このうち、ローテーションが気に入らない5.7.18は一枚評価を落とす。

残った5頭の馬連・ワイドボックスで今回は勝負してみたい。


印としては・・・
◎カンファーベスト
○エイシンプレストン
▲アグネスデジタル
△ファストタテヤマ
×トーホウシデン


馬連
2−10−11−12−15 各200
ワイド
2−10−11−12−15 各800

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