予想屋ダービーマッチ 03秋
羽柴秀長の予想

秋華賞は過去7年で4回が万馬券での決着で、残り3回が本命サイドでの決着。
旧エリザベス女王杯時代を含めて見ても、その年の春の実績馬(桜花賞・オークス好走馬)がトライアルで好走した場合は順当に収まり、
逆に実績馬が凡走した場合は万馬券になりやすい傾向がある。

また1〜2人気の支持を得て本番でも連対を果たした馬は旧エリ女王杯を含めて過去10年では8頭。
そのうち7頭が過去3走いずれも4着以下に敗れた例はなく、残る1頭はオークスで11着と大敗しただけのキョウエイマーチだった。

今年は春の二冠馬がトライアルで5着に敗退し、ローズSを快勝したアドマイヤグルーヴは樫で7着と崩れている。

上記のデータがそのまま通用すると考えた場合、必然的に今年の秋華賞は「荒れる」という事になる。

また意外な事に優勝こそできなかったものの、春のクラシックで接戦を繰り返して演じた馬が、最後の一冠で見事勝利を収めるという
ドラマも過去10年で93年のホクトベガのみが実現しただけ。
春のG1で連続2着だったユキノビジン(93年)の他、アグネスパレード(94年)、ユウキビバーチェ(95年)、エアデジャヴー(98年)、
トゥザヴィクトリー(99年)、シャイニンルビー(02年)など皆最後の一冠も逃しているどころか連にも絡めなかった。

こうなりゃ「荒れる」と前提した上で狙いをつけるなら、当然夏の上がり馬という事になる。
現に過去10年の連対馬中9頭が「夏の上がり馬」的存在で、それらの馬が絡む時はすべて万馬券。
しかしその上り馬でも9頭中8頭が重賞出走経験を持っていた(例外は00年のティコティコタックだけ)という事は覚えておきたい。


さて、ようやく本題に。
本命は◎レンドフェリーチェを指名。
前述の条件をすべて揃えているという事もあるが、前走の紫苑Sの内容が思った以上に良かった。
その紫苑Sでは道中掛かり気味だったが、3角ではスッと反応して一気にマクリに切った内容は評価されていい。
この紫苑S前は逃げ馬というイメージが付きかけていたが、元々は中団からの競馬をしていた馬。
タメれば末は確実だし、あの反応の良さなら京都の内回りで揉まれる心配も少ない。
さらに秋華賞で予想されるペースであれば掛かる心配も軽減されるはず。
また2走前のマーメイドSでも勝ち馬から1.1秒差の4着だが、2着馬(テイエムオーシャン)とは0.5秒差。
古馬との対戦だったし重馬場で結果としてならむしろ好走した部類と認められ、ここでも強みとなるはずだ。

相手は○ベストアルバム。
ローズSでは勝ち馬と同等の末脚を使って3着。
終始最内を進出した勝ち馬に対して、この馬は3角から大外に持ち出してのものだけに内容は濃い。
他馬を怖がったりするだけに外を回すというのがネックだが、一気にマクりきってしまえば台頭があっていいはずだ。

人気薄のところでは▲メイショウバトラーも警戒しておきたい。
西海賞の内容も悪くなかったし、次走の野分特別(阪神2000m)では2.00.0というタイムで勝利。
単純に時計だけの比較となるが、これはローズSより1.5秒速い時計だった。
一線級とは初対戦だが西海賞で接戦を演じたベストアルバムがローズSで3着。
これを物差しとして用いればこの馬とて通用する可能性はある。

最後に△スティルインラブを。
冒頭に書いたとおりの見解ならこの馬も用無しと判断できるが、やはり春の時点では明らかに完成度が高かった馬。
前哨戦で大きく崩れた点は気になるが、馬体に逞しさが加わったように見えたし叩いた上積みも見込める。
しかし京都内回りのコース特性を考えると、出遅れ癖と勝負所での反応の悪さがある所は割り引かざるを得ない。


1人気が予想されるアドマイヤグルーヴは勝ったレースのすべてがスローの瞬発力勝負でのもの。
速い流れで3角から一斉に動き出すという展開に対応できるかどうかの疑問がある。さ
らに休み明けのロースSでは精神面では成長したのだろうが、馬体的な成長はあまり伺えなかった。
またこの中間は相変わらず強く追われずに軽めの調整。これでは春と全く変わりないように思えるのだが・・・。

ピースオブワールドも休み明けでで-10キロの馬体重。
平坦コース向きの馬だが上がり目に乏しいと判断して無印。

ヤマカツリリーは相変わらず末が甘くなる傾向がある。
ゴチャつきやすいコースなだけにどうにか他馬に迷惑が掛からないように走らせてもらいたい。

馬連
4-8-16-17 BOX 各1500
3連複
4-8-16  1000
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