予想屋ダービーマッチ 03秋
羽柴秀長の予想
どの馬も一長一短で、どの馬からでも狙える混戦ムード。 春の天皇賞・宝塚記念を制したヒシミラクルが出てきたとしても、このムードは変わらなかっただろう。 どう見ても中距離向きの馬ではなく、出走していればもっと混迷の色が深まったかもしれない。 とにかく買いの材料を明確に出来る馬をできるだけを絞ってボックスで勝負したい。 前走からの上昇度と馬券的妙味を含めて◎テンザンセイザを中心に。 この秋はてっきりマイルCSに向かうものだとばかり思っていたが、天皇賞秋へと駒を進めてきたのは正直意外だった。 この馬の場合は戦績が示すとおり直線が平坦なコースこそがベストだが、前走の毎日王冠では後方から追込んで5着。 内にモタれてまともに追えなかった点や、休み明け初戦だった事、さらに前有利の展開を考えると上々の出来と言っていい。 特に後方からメンバー最速の末脚を使い、さらにゴール前の坂にさしかかっても止まらなかった点は強調材料となる。 2走目の上積みは当然見込めるし、調教での動きそのものもかなりイイ。 血統的に東京得意のトニービン産駒だし、鞍上も一発屋の藤田伸二。馬券的には申し分のないほどの妙味がある。 本命最有力候補だったのは○エイシンプレストン。 こちらも上昇度という点において◎馬とほぼ同等に見ている。 前走は休み明け、プラス16キロの馬体増、59キロという斤量と条件的には厳しいものばかり。しかし3着と結果を残し能力上位である事を 示した。 持続的な脚を求められる展開には強いし、一昨年の毎日王冠などの走りからも東京はベストコースだろう。 調教では明らかに前走と違う動きを見せたし、上積みは必ずあると思われる。 しかし最内枠で思うように動けなくなる可能性がある事から対抗評価にとどめた。 もう1頭本命候補だったのは▲ツルマルボーイ。 東京2000mという舞台でメンバー中最も適性があるのはこの馬だろう。 溜めた時の末脚は驚異の破壊力を見せるし、多少早く動いてもそう極端に鈍る事はなく安定した末脚は魅力だ。 宝塚記念でもあのメンバー構成で2着に来たからには、このメンバーで見劣りは全くしない。 てっきり武豊騎乗かとおもいきや結局鞍上は横山典騎手。しかしこの鞍上ならある意味2着は固いと思える。 ただしぶっつけ本番で臨むというローテと、放牧から帰厩後に「脚元にモヤモヤ」という陣営のコメントがちょっと気になるところ。 最後は△ローエングリン。 枠順的には絶好の3枠5番に入ったのは好材料。逃げに拘るタイプではないが、この枠ならスムーズに2コーナーに進入できるのはプラス材料だ。 この馬はずっとマイル路線で使われ続けているが、根本的には2000m前後でその能力がフルに発揮される馬だと個人的には見ている。 この馬の最大の武器は安定したラップが刻める事。 マイルだとどうしても11秒台のラップが連発する事になるが、2000mなら多少なりとも楽に運べるはずだ。 展開的にそう速くも遅くもなりそうにないだけに、この馬のペースなれば面白くなるのだが。 人気のシンボリクリスエスは大外枠もマイナスだが、やはりぶっつけ本番でくるローテにも疑問がある。 同じくぶっつけ本番だった宝塚記念で敗退している点も気になるところ。 また昨年は年度代表馬に選出されるなど強さが際立ったのだが、よくよく考えてみればその地位を築いた最大の理由は中山コースでの 器用に立ち回れる上手さ。 さらに昨年秋は古馬がそろって引退モードだった事を考えると、昨年の肩書きが通用するかという疑問が今更ながら浮上してきた。 どのみちJCにも出走するのだろうし、ここで無理する必要性はないと見て見送り。 その他で最後まで気になった馬はファストタテヤマ、アグネスデジタル、カンファーベストの3頭。 ファストタテヤマはスローの前走で2着に来た事は評価できるのだが、この2000mはいかにも距離不足の感あり。 前走で好走できたのは、中山外回りで3角の下り坂で行き脚をつけることができたからだと見た。 東京コースで一気に加速できるだけの脚を持っていれば、もっと成績を残せているはず。 アグネスデジタルは正直なところ直線のパドックを見るまでは全く分からない。 ただ本質的にはマイラーで東京の2000mで好走するにはよほどの条件が必要だろう。 一昨年の天皇賞を制した時は得意の重馬場だったし、流れも超スローだった事を考えると・・・。 安定性という点においてはカンファーベストは魅力。 最近は本格化を迎えたような感じのレースぶりを見せてはいるが、コレといっての強調材料に欠けるのがネック。 馬連 2−4−5−7 BOX 各1500円 3連複 2−4−7 500円 2−4−5 500円 |
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