■JRAの重賞の結果です。予想に活用して下さい(^^)/

 第20回ジャパンカップ(G1)
 東京10R 芝2400m 4歳以上オープン(国際)(指) 定量
順位 馬名 騎手 タイム 調教
1 4 8 テイエムオペラオー 5 57.0kg 和田竜二  2:26.1 AB ×
2 7 13 メイショウドトウ  5 57.0kg 安田康彦  クビ B
3 5 10 ファンタスティックライト 5 57.0kg デットーリ ハナ BC
4 1 1 エラアシーナ    5 55.0kg O.ペリエ  1.3/4 B
5 2 4 ダイワテキサス   8 57.0kg 蛯名正義  1.1/2 B
6 2 3 マチカネキンノホシ 5 57.0kg 岡部幸雄  アタマ AB
7 3 5 レーヴドスカー   4 53.0kg G.モッセ  ハナ B
8 8 16 ステイゴールド   7 57.0kg 後藤浩輝  アタマ BC
9 6 12 ジョンズコール   10 57.0kg J.サミン 1.3/4 AB
10 1 2 ゴールデンスネイク 5 57.0kg P.エデリー AB
11 4 7 ティンボロア    5 57.0kg フローレス 1/2 B
12 3 6 フルーツオブラヴ  6 57.0kg M.ロバーツ 3/4 B
13 7 14 アグネスフライト  4 55.0kg 河内 洋  アタマ C
14 5 9 エアシャカール   4 55.0kg 武  豊  3.1/2 B
15 8 15 イーグルカフェ   4 55.0kg 田中勝春  1.1/2 AB
16 6 11 シルクプリマドンナ 4 53.0kg 藤田伸二  AB
ハロンタイム  13.1 - 12.0 - 12.9 - 12.5 - 12.5 - 12.4 -
        12.1 - 11.6 - 11.4 - 11.9 - 11.7 - 12.0
上り  4F 47.0 - 3F 35.6
1コーナー  16,12(3,13)4(1,8,15)(6,11,10)2(7,9)(5,14)
2コーナー  16,12(3,13)(4,8,15)1(6,11,10)2,14(7,9)5
3コーナー  (*16,12)13(3,4,15)(8,9)(1,6,10)(7,11)(2,5,14)
4コーナー  (*16,12)13(3,4,15)8(1,9)(6,10)(5,14)(2,7,11)
<払戻金>
単勝 08 150円    ワイド 08-13 410円
複勝 08 110円        08-10 390円
13 240円        10-13 1100円
10 210円
枠連 4-7 470円    馬連 08-13 810円
 レース短評
☆止まらぬ快進撃で12億円馬の誕生。
 パドック最高。見栄えする馬もかなりいたが一際輝いていたのがテイエムオペラオー。
最初からここが目標といっていただけのことはある。飼い食いの悪さなどが伝えられたが
鼻で笑って+4k。落ち着き払って返し馬でも問題無し。ゲートは普通も気持ち押して前へ
とつけようとする。切れこんできたジョンズコールに挟まれる感じでやや後退。
しかし落ちついてごちゃついた1角を乗り切る。外からさらにイーグルカフェが来て
行きたがるがきっちり折り合いをつける。向こう正面入り口で被せられるのを嫌がり外へ
出す。超スローの中前のメイショウを目標にして、淡々と進むが残り千を過ぎて一気に
外から豊が仕掛ける。ほんのちょっとだけ焦った感じの和田君が微笑ましく見えたが
慌てることなく直線へ。向いてからさすがにヤバイと思ったのかいつもよりも早めの追い
出し開始。残り200を過ぎて2,3着馬を両脇に従えての叩き合い。こうなると強いのは
誰もが認めるところ。内外で食い下がられたが頭一つ抜け出してゴール。
見た目にはクビ差の辛勝だが今の時点ではあの差はどこまで行っても縮まらない完勝と
いって良い。鞍上も春に比べるとかなり落ち着いて乗っている。
ただ一つ不安は今回仕上がり過ぎていた事。これ以上は望めないのでどこまで状態維持
出来るか。名馬は普通の状態で勝つことが出来るという誰かの名言にもある通り。
とにかく完勝。参った。
 メイショウドトウは天皇賞以上の出来ではちきれんばかりの馬体。惚れ惚れする肉付き、
トモの送り、気ヅヤ、どれを取っても一番。ややうるさいところを見せていたがこれは愛嬌。
超スローの中3番手を追走。こちらも行きたがるそぶりを見せていたがすぐに折り合い、
逃げるステイをいつでも捕えられる態勢。一気にペースが上がったところでも慌てず騒がず、
むしろ我関せずといった感じで堂々たる騎乗っぷり。やや早めの追い出しも勝ちにいった
もので何ら責められるものではない。安田康にこんな騎乗ができたのかと驚くほどの
好騎乗。一度突き放されそうになってから今一度差し返してきたのは強さの象徴。
まだまだ強くなる。
 ゴドルフィンが自信を持って送り出してきたファンタスティックライト。さすがに早くから
ここが目標といっていただけのことはあり、万全の態勢。勝ち馬の後ろ、10番手あたりで
きっちり折り合いぴったりとマーク。終始オぺラについていき、最後まで食い下がったが
交せるところまではいかなかった。3着というのは綾であって、100%の力は発揮できた
ように見える。2着馬との叩き合いになっていればどうかと思ってしまうが。
 4着のエラアシーナ。葦毛なのでよくわからないが、悪くは見えない下見。
押し込められる感じで内々の7,8番手を追走。終始ロス無く進んできたのはさすがぺリエ
といったところか。最後は良い脚使って伸びてきたが3頭が抜け出したあとだった・・・。
やや遅仕掛けの感はあるが力は出せている。
 ブービー人気のダイワテキサスが5着。スローな流れでもきっちり折り合う。
好位でぎりぎりまで脚を溜めたが、見た目の手応えより伸びが悪かったのは距離かな。
なだれ込んだ感じもあるが、今期の好調さは見せることが出来た。買っている人は4角で
少し夢を見れたはず。立派。
 マチカネキンノホシはスローの中力んで走ってた感じ。展開も向いて、直線で突きぬける
スペースはあっただけに、力負け。ステイゴールドは驚きの逃げを打ったがさすがに
上がりの勝負になっては分が悪い。距離ももう少し短い方がよいし、何より鞍上がこの馬
を分かっていない。
 アグネスフライト。ゴツゴツした歩様でなんか変な感じがした。春まで馬が戻ってない。
夏負けが尾を引いてるとしか思えない。エアシャカールはいつも通りのイレこみだが
マイナス体重が示すとおり腹が巻きあがっていた。豊は見せ場を作るとともにあわよくば
オペラ潰しというきっちりした騎乗を見せたが、使った陣営のミス。菊でもメイチの仕上げ
だっただけに反動は明らか。よれるところを見せるまでもなかった。というかこの馬は斜め
に走った方が強い。真っ直ぐ走れないんだから。。とにかくこの馬に印を付けた専門紙の
人はかなり恥ずかしい。
 せっかくだから外国馬も。ゴールデンスネイクは太く見えた。体型からくるものだろうが
走らなかったし結果論だが太かったのでは?ジョンズコールは返し馬を見ても分かる
とおり、瞬発力タイプではない。展開不向きで撃沈。レーヴドスカーは私の予想通りと
思わざるを得ない。ティンボロアは馬場が向かない。雨でも降れば一考の余地はあったが
晴れの時点で負け確定。フルーツオブラブは絶好調時には及ばなかったのでは?
パドックでも目を引くほどでもなかったし。去年の方が良かった感じがある。
 武豊。勝てないと分かった時点で2冠馬を使ってでもオペラを潰しにいこうとしたのは
さすが。春の天皇賞の河内や秋華賞の善臣のように最近の若手にはこういう騎乗が
見られない。だから余計に素晴らしく見えたレース。結局はいずれも引きたて役になる
わけだが、騎手はただ馬につかまって回ってくるだけではない。全てのレースでやれとは
言わないが、それなりの意思は見せてもらわないと・・・。
(朧さん)
☆"人気はアテにならない"とはよく言ったもの。前売りオッズを見て愕然。
秋天で意外なほど単勝オッズが高かったテイエムオペラオーが、前売り1.3倍。
大きく離された2番人気がエアシャカール、秋天2着のメイショウドトウは5番人気に
とどまっていた。
さて、馬連はどうかというと、オペラオー・ドトウの組み合わせが1番人気だったから
2度驚いた。
"オッズのねじれ""馬連は正直"とはよく言ったもの。
とはいえ、全てがオペラオー1強ムードを表していたということ。納得。
そして・・・決戦の夜が明けた。
オペラオーは1.5倍の1番人気に推され、
2番人気にはゴドルフィンの刺客・ファンタスティックライトが上がってきていた。

いざゲートが開くと、各馬積極的に行こうともせず、様子を見ながら・・・と思ったら、
大外枠のステイゴールドが押して押してハナに立つ。
2番手に行くと思われていた10歳セン馬・ジョンズコール。
一瞬掛かる素振りを見せたメイショウドトウが3番手に落ち着く。
並んで内からマチカネキンノホシ。
直後にダイワテキサス、外からスタート一息イーグルカフェ、真中閉じ込められた格好の
テイエムオペラオー。
その後ろ、内にフルーツオブラヴ、外を通ってファンタスティックライト、
間からシルクプリマドンナ。
ゴールデンスネイクがいて、その後方に4頭、前にティンボロアとエアシャカール、
最後方にレーヴドスカーとアグネスフライトといった体勢。
ステイゴールドの逃げは1000m63秒の超スローだったが、この時点で負け決定。
ハイペースの底力比べでナンボの馬。
どこからでも競馬のできる馬だけに、同じ逃げるなら思い切って行って欲しかった。
3角でエアシャカールがマクって行ったが、馬体減で明らかに下降線とあっては中団まで
来るのが精一杯。
いざ直線に向くと、もう余力が無かった。
4歳勢が逆ワン・ツー・スリー・フォーと、目を覆いたくなるような結果に終わった。
メイショウドトウが早め先頭、この馬を知り尽くした安田康JKが勝ちに行く競馬。
馬群を割ってテイエムオペラオーが坂上でこれを交わす。
メイショウドトウが懸命に差し返しに行き、外からはファンタスティックライトも迫ったが
こうなってはオペラオーの勝負根性が一枚も二枚も上。
まさに着差以上の完勝だった。  
4着エラアシーナ、5着に大健闘ダイワテキサス。


記録づくめの勝利、テイエムオペラオー。
"スローだから勝ちつづけている"という人がいる。
だが、乱ペースの皐月賞を大外からまとめて差し切ってる馬。
聞けば"ちょっと掛かった"というが、それでもあの勝ちっぷり。
本当に弱点の少ない、立派な馬である。
多少状態が落ちようとも、有馬も九分九厘勝てるだろう。
"華がない"という人がいる
華があるばかりが名馬にあらず。
シンボリルドルフも時がたつにつれて評価が高まる、そんな馬だったというではないか。
オペラオーもその域に近づきつつあると思う。

メイショウドトウも強い馬だ。
"相手が悪い"としか言い様がない。
だが、国内でオペラオーに最も近い位置にいるのは間違いなくこの馬。
願わくば、オペラオーと肩を並べるくらいまで成長しれ欲しい。
ひいては、それがお互いの評価をより一層高みに押し上げる事になるだろうから。

ファンタスティックライトはさすがはゴドルフィン・デットーリの最強タッグという走り。
終いの脚は素晴らしかったが、2着はあっても1着は無かった。
そう見えた。

エラアシーナも見事な4着。
"直線までに少し脚を使ってしまった"というようなニュアンスのコメントをペリエJKが
残しているが、これだけ走れば十分だろう。

8歳馬ダイワテキサス。
マチカネキンノホシを抑えて掲示板に。
流れが遅かったのが味方したのだろう、やはり1F長い感じ。
しかし勝ち馬から0.5秒差。
立派の一語。

マチカネキンノホシはおあつらえむきの流れにはなったのだが・・・。
まだ力が足りないかな。
メイショウドトウ同様、今後活躍できるか否かは成長の度合いにかかっている。

ステイゴールドは前述の通り。
おそらくラストランになるであろう有馬では、イチかバチかの思い切った騎乗に期待したい。
鞍上が誰であろうとも。

ジョンズコールはこの展開では致し方ないかな。
10歳セン馬がここまで頑張っていることには素直に敬意を表したい。

ゴールデンスネイクは馬場かな。
軽い馬場ではこんなものじゃないだろうか。

フルーツオブラヴは状態云々もいろいろ言われていたようだが、要は地力不足の気がする。
"GUクラス"とどこかで書かれていたが、その通りではないか。

4歳勢はコメントする気にもなれないが、エアシャカール・アグネスフライトは状態面で
かなり劣っていた感じ。
エアが見せ場作ったのがせめてもの救い。
4歳の評価は有馬が終るまで待ちたいが・・・それにしてもちょっと酷い。

日程変更で4歳の内国産が参戦してきたはいいが、あまりにも寂しい結果が出た。
本当に現3歳勢に期待するほかないのだろうか。
そうは思いたくない。
現4歳の有力馬たちの今後の奮起に、今一度期待してみたい。
(FUKUさん)
※調教は、森さん調教評価 印は竜神の予想 となっています。