■JRAの重賞の結果です。予想に活用して下さい(^^)/

 第34回スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス(G2)
 中山11R 芝・内3600m 4歳上オープン(混)(特指) 別定 晴 良
順位 馬名 騎手 タイム 調教
1 7 9 ホットシークレット せ5 57.0 柴田善臣 3:45.6 460 +2 B
2 8 10 タガジョーノーブル 牡7 57.0 福永祐一 1/2 486 -6 BC
3 7 8 サンエムエックス  牡5 57.0 横山典弘 1/2 498 +2 AB
4 3 3 ナリタトップロード 牡5 59.0 渡辺薫彦 1/2 484 +4 B
5 6 7 ロードプラチナム  牡5 57.0 デムーロ 3.1/2 464 0 AB ×
6 4 4 ユーセイトップラン 牡8 58.0 蛯名正義 1/2 480 +4 BC
7 1 1 アクティブバイオ  牡4 55.0 芹沢純一 6 478 +8
8 5 5 インターフラッグ  牡8 58.0 加藤和宏 5 422 0
9 6 6 ダンディラッシュ  牡5 57.0 日吉正和 ハナ 456 -10
10 2 2 ジョーヤマト    牡8 57.0 須貝尚介 5 474 +2
11 8 11 メジロロンザン   牡5 57.0 吉田 豊 1/2 494 +6 AB
ハロンタイム  13.1 - 11.3 - 12.8 - 12.4 - 12.3 - 12.9 - 12.9 -
        12.9 - 12.3 - 13.0 - 13.1 - 13.0 - 12.4 - 12.3 -
        12.5 - 11.8 - 11.9 - 12.7
上り  4F 48.9 - 3F 36.4
1コーナー(2周目)  10(9,11)-8=1=7,3,5(2,6)-4
2コーナー(2周目)  10(9,11)-8=1,7,3-5(2,6)-4
3コーナー(2周目)  10(9,11,8)(1,7,3)-(5,6)(2,4)
4コーナー(2周目)  (*10,8)-9,3,11,7,1,4(5,6)-2
<払戻金>
単勝 09  7240円 7番人気 ワイド 09-10  4050円 34番人気
複勝 09  1210円 9番人気     08-09  2900円 24番人気
   10  360円 5番人気     08-10  680円 8番人気
   08  220円 2番人気
枠連 7-8  1420円 5番人気 馬連 09-10  24010円 29番人気
 レース短評
☆重賞で戦ってきた馬に京都の長距離で結果を出して上がってきた馬達の勝負・・・と
思われていたが何と勝ったのはこういう競馬も出来るというところを見せてくれた
スタミナ満点のホットシークレット。断然の人気となったナリタトップロードは直線追い込む
も僅差の4着。些か後味の悪いレースになったがそれでも勝った馬は良いレースをし、
騎手の良し悪しというのも色々と考えさせてくれるレースだった。

 勝ったホットは速めのペースを3番手できっちりと折り合う。2週目の直線でペースが
落ちたがそれでも行きたがるそぶりは見せない。3角過ぎて外からサンエムが来ると
同時に追い出し開始。手応えの悪さは目を見張るほどで、とても交せるとは思えなかった
が坂を駆け上がってからグンと伸びた。
善臣と手が合っているとも言えるが控える競馬でこれだけのレースが出来るのは
得意の長距離戦にやはり騎手の手というところへたどり着いてしまう。
 タガジョーノーブルは京都で見た時よりも落ち着いてなかなかの気配。
とにかくハナへ、というスタイルできっちり逃げる。最初の千通過が1分ちょうど、二千の
通過が2分5秒としっかり落として理想的な逃げを見せる。サンエムの速めの仕掛けに
一度は並ばれるが差し返す強さを見せたところを外から強襲された。とても良い競馬で
強いといえる内容。ただこの距離だから重賞でも通じたわけで、選手権距離になると
厳しい。体調次第で万葉S、ダイヤモンドと出てくるだろうがそこなら狙える。
 サンエムエックスは初めて見るビワハヤヒデの長距離馬。疲れも見せず充実一途。
4番手からの競馬で前をうかがう完璧な位置取り。上がりがかかった方が良いので
3角からのスパートは正解。勝ちにいった競馬で前を一旦捕らえるも差し返されての3着。
最後はスタミナの差が出た感じでベストはもうちょっと短いところにある。
坂が苦手という噂も。
 ナリタトップロード。ちょびっと出負けは毎度の事。後方から淡々と進むが一周目は
前から35馬身ほどの差。ペースが落ちてから徐々に差を縮めていき、4角手前で一気に
スパート。5馬身ほどまで追い詰めて交せそうな気配だったが坂で止まった。
坂上がってもう一辺だが時すでに遅し。最後の坂、斤量、そして距離も些か長かった感じ
だが絶対に取りこぼせないここで負けてしまった。格は一枚も二枚も上、勝ちにいく競馬を
するのは当然でそれが見られなかったのは残念極まりない。位置取り云々ではなく、
心意気の問題。たとえ負けても力でねじ伏せにいく競馬を見せなければクラシックホース
としてのプライドも失ってしまう。
沖調教師の性格からいっても意地でも渡辺でいくだろうが、ずっと替えろとは言わないが
せめて一度だけでもいつも通り河内に乗せて欲しい。外からトップロードを見ることに
よって馬にも渡辺にも新たな一面が見られると思うのだが・・・。
 ロードプラチナムはナリタと同じく後方から。勝負所で置かれたのは距離が長い証拠。
日経新春杯なら好勝負可能だが、伊藤雄二、デムーロのコンビでは過剰人気に
なりがち。人気先行馬の宿命といえばそれまでだがむしろ二千くらいのほうが一番切れ味
を生かせると思う。
 ユーセイトップランは広い馬場の方が良い。
メジロはスローでゆったり行けないと無理。ここで買える要素は一円も無い。
(朧さん)
☆昨年はテイエムオペラオーが参戦して注目を集め、ゴール寸前で伏兵ペインテド
ブラックに捕まった。
今やそのオペラオーは雄々しく成長を遂げて最強の名をほしいままにしている。
一方、大金星を挙げたペインテドはというと、屈腱炎のため長期休養中。
栄光と挫折は本当に紙一重なのかもしれない。
そして今年は、それを他の現役馬の誰よりも味わったであろうナリタトップロードが
参戦してきた。
直前の単勝オッズはというと、ファンの感情も入ってかなんと1.1倍。
この相手なら格が違うと見られたのかもしれないが、今春の結果や血統などを
顧みれば、3600mで信頼できる馬ではないはず。
まぁJCを除外されてほかに使うレースが無い陣営としては、ハナ差でも頭差でも
いいから13ヶ月ぶりの勝利が欲しいということなのだろうが・・・。

"ワールドレコードホルダー"タガジョーノーブルと、"底なしのスタミナ"ホットシークレットの
逃げ争いが注目されたが、いつもはそのスタミナにモノを言わせてパーッと逃げるホット
シークレットが、今回は妙に折り合って2番手に控える。
結果、単騎でスイスイと行ったタガジョーノーブルが1000m−2000m通過が1.01.9
−2.05.9の平均ペースで逃げる。
その後ろにホットシークレットとメジロロンザン、この3頭が先団を形成。
離れた4番手にサンエムエックス、その後ろ、かなり切れてアクティブバイオ、4歳馬。
さらにその後ろ、大きく離れてロードプラチナムとデムーロ、そしてナリタトップロード、
直後にインターフラッグ。ジョーヤマトとダンディラッシュが並んで後方から2番手、1頭
ポツンとユーセイトップランといった体勢。
2周目に入ると徐々にロードプラチナムとナリタトップロードが前との差を縮めにかかる。
2周目向正面から3角にかけて、ロードプラチナム・ナリタトップロードが一気に前を
捕まえにかかる。
サンエムエックスも先行集団に取り付き、馬群が縮まったかに見えたのも束の間、
4角でメジロロンザンは一杯、ロードプラチナムの脚が止まり、ナリタトップロードはマクリ
切れず、サンエムエックスが前に並びかけて直線に向いた。
3〜4角でペースが上がったこともあり、各馬すでに坂下で脚が上がりかけている状態。
そんな中、慌てず急がず4角を3番手で回ったホットシークレットが前に再接近。
中山の急坂で前2頭の脚色が一杯になると、ホットシークレットがまとめて交わして
先頭。2番手サンエムエックス食い下がるが、一旦は交わしたかに見えたタガジョー
ノーブルに差し返され、さらには底力だけで伸びて来たナリタトップロードに迫られるが、
これはかろうじて押さえ込んで3着確保。
大きく離れた5着にロードプラチナムが入線した。


筆者もファンも完全ノーマークだったホットシークレット。
とにかく逃げてナンボの馬というイメージが強かっただけに、控えての競馬を敢行した
柴田善JKの手腕が光った。
来春の天皇賞へ向けて楽しみな馬が出てきた・・・と思ったら、同馬はセン馬であった・・・。
久しく忘れていたが、セン馬は4歳クラシックと天皇賞は出走権が無いのである。
なんで○外には部分開放しているのにセン馬はダメなんだ!?・・・とツッコミたくなりそう
なものだが、どうやら昔の"繁殖馬選定競走"の名残のようである。
去勢された牡馬には繁殖能力がないのでダメ!!ということらしいのだが、国際化云々を
叫んで舌を噛むようなレース名を考えつく前に、こんなバカバカしい規定をさっさと撤廃
するのが道理だと思うのだが(笑)。
何はともあれ、このマラソンレースに最もふさわしい馬が勝ったということなのだろう。
お見事。

充実一途のタガジョーノーブル。
一昨年の函館で900万を勝ち上がった後2年近い休養を挟み、実は小倉記念にも出た
ものの11着に沈んでいる。
しかしこの秋の京都で準OPを連勝して化けた。
今回は一旦勝ち馬とサンエムエックスに差されたが、逆にサンエムを差し返して2着に
食い込んだ。
長いところでのしぶとさは一級品。
無事に来春の天皇賞まで行って欲しい。
実に楽しみな馬が出てきた。

楽しみという点ではサンエムエックスも同じ。
この馬、春には自己条件で4連続4着という珍記録(!?)を作るなど、脚の使いどころが
難しい馬らしい。
今回も見せ場は十分だったが、後一歩で勝ち切れなかった。
しかし長いところへの適正は改めて証明。
ビワハヤヒデ初めての大物にかかる期待は大きい。

さて、またまた勝てなかったナリタトップロード。
一見、直線伸びているように見えるが、ラスト1Fのラップを見れば前が急坂で止まった
のは明白。
4角で前を捕まえきれなかった時点ですでにトップロードは脚が上がり始めていた。
この辺は騎乗していた渡辺JKも認めている。
最後差が詰まったのは底力と、後ろから行った馬と前で粘っていた馬との勢いの差に
過ぎない。
やはり適距離は2400m前後。
今回ばかりは鞍上に非があったとはそうそう思わないのだが、1度別のJKを乗せてみても
いいのではないだろうか?
とにかく馬にとっては勝つことが一番の妙薬のはずである。
このまま終ってしまうような馬ではないはずだ。

ロードプラチナムも距離。
中距離のローカルGVあたりから再出発してみるのがいいと思う。
後一歩が足りない馬だが、能力はある。
ユーセイトップランは・・・東京専門なのかなあ(^^;
距離は長いほどいいはずで、まぁ流れも向かなかったのかもしれないが・・・。
インターフラッグはもうよくわからん。
取捨に迷った末に切った方としては来なくて一安心・・・だったのだが、もう終わったと
見るのが妥当かな。
札幌日経OPは流れが向いたということか。
メジロロンザンはジョーヤマトにさえ交わされてシンガリ大敗。
距離が長かったと見るしかなさそう。
2500前後がベターなのだろう。
ただし道悪ならいらない。
陣営も認めているように。


先行した3頭で決まってしまったわけだが、勝ち馬は控えて能力開眼、2,3着馬は今の
充実振りを改めて印象付ける結果となった。
明らかな距離不向きながらトップロードもよく走っている。
見応え十分、大いに今後へ向けての参考になったレースだったと思う。
こういう長距離重賞をないがしろにしていると、必ず近い将来しっぺ返しがくると思うのだが。
(FUKUさん)
※調教は、森さん調教評価 印は竜神の予想 となっています。