■JRAの重賞の結果です。予想に活用して下さい(^^)/

 第41回きさらぎ賞(G3)
 京都11R 芝・外1800m 3歳オープン(混)(特指) 別定 晴 良
順位 馬名 騎手 タイム 調教
1 5 6 アグネスゴールド 3 55.0 河内洋 1:47.9 460 -2 AB
2 8 12 ダンツフレーム 3 56.0 武豊 1/2 484 0 BC
3 8 11 ビッグゴールド 3 55.0 村本善之 2.1/2 442 +2 AB
4 2 2 タイムトゥチェンジ 3 55.0 池添謙一 アタマ 442 +4 BC
5 3 3 シャワーパーティー 3 56.0 四位洋文 クビ 464 -2 A
6 7 9 ダービーレグノ 3 56.0 幸英明 2 448 0 BC ×
7 5 5 フサイチオーレ 3 55.0 M.デムーロ 1.1/4 448 -2 AB
8 4 4 マイネルカーネギー 3 55.0 藤田伸二 2 464 -6 BC
9 6 7 スギノタイコウ 3 55.0 福永祐一 1.3/4 432 -2
10 6 8 シルキーファング 3 55.0 塩村克己 1.1/2 466 -6
11 7 10 シュアハピネス 3 55.0 飯田祐史 3 460 0 B
12 1 1 アトミックコール 3 55.0 武幸四郎 5 444 +6 B
ハロンタイム  12.7 - 11.3 - 11.7 - 12.1 - 12.6 - 12.5 -
        11.7 - 11.7 - 11.6
上り  4F 47.5 - 3F 35.0
3コーナー  10,5(3,2,9)(1,4,12,11)(7,6)-8
4コーナー  (*10,3,5,9,12,11)(2,6)(4,7)-(1,8)
<払戻金>
単勝 06  190円 1番人気 ワイド 06-12  300円 2番人気
複勝 06  110円 1番人気     06-11  680円 7番人気
   12  180円 3番人気     11-12  1290円 16番人気
   11  270円 5番人気
枠連 5-8  400円 2番人気
馬連 06-12  610円 2番人気
 レース短評
☆強いの一言。使われてきた強みからか一番人気に推されたアグネスゴールドが完勝。
まだクラシックへ駒を進めるかどうかは不明のようだがぜひ出てきて欲しい。2着は人気
の一角武豊のダンツフレーム、粘ったビッグゴールドが3着、内からタイムトゥチェンジ、
人気の一頭シャワーパーティーは5着に沈んだ。
 アグネスはきっちり絞れて−2k。前走に比べるとだいぶ体も締まってきた感じでかなり
良い雰囲気を醸し出していた。これでトモがもっとパンとしてくればパーフェクトな馬体に。
ゲートは相変わらず甘く後方2番手から。じっくりと進めて勝負処でどうするかと思ったら
一番外に。これは余程河内が自信を持っていた証拠。直線向いたら一気に全馬ぶっこ
抜いて激勝。体合わせてから内の馬も頑張っていたがもう一週しても交される気配はない
くらいの勝ちっぷり。見た目には半馬身差だが、どこまで行っても詰まらないあの差は
力の差だろう。次はスプリングあたりの予定だが、クラシックへ進めるかどうかは今の
ところ不明とのこと。
はっきりいってタキオンやジャングルの双璧に肩を並べたといっても良い。
 ダンツフレームはだいぶ間隔開いていたが馬体はそこそこ。増減なしだが腹がボテっと
見えるのは体型のせいか。レースでは外からジンワリと。内の馬を見て進めやすかった。
3、4コーナー中間で外から来たビッグと並んで上がって行くが、一番手応えは良い。
その通り直線向いてから抜け出すが、外から一頭強い馬がいた。ただ交されてから食い
下がったのは良かったし、馬体から見ても気持ち絞れそうなだけに上積みは見込める。
 ビッグゴールドは外枠ラッキー。馬込みだとイヤイヤをするだけに後方の外でアグネスと
並べて気分良く進む。決め手では見劣る分、アグネスより早く仕掛けて粘り込みを計る。
これは鞍上の好プレー。最後は決め手の差が出たが、叩き上げのBT産駒なだけに
大化けするかもしれませんね。
 タイムトゥチェンジは前走減っていた馬体を戻して気配も上向き。引き手を引っ張る
気合いでなかなか。行くのかなと思いきや5番手の内を追走。終始手応えも良く、4角
では並んだ6頭を前に見て直線最内をつく京都外回りならではの騎乗。
一瞬だけ突き抜けるかなとも思ったが瞬発力の差が最後に出た。それでも頑張って
走っており、よくやったほう。しかしもうちょい早めの仕掛けでも悪くなかったが、ここを
試金石と考えれば距離短縮でもっとやれるだろう。
 シャワーパーティーは−2kで馬体の仕上がりとしては100%。調教でも動き良く、
強いところを何本もやっていた事からもそれは当然か。レースでは終始掛かり通し。
もう堪らんといった感じで直線一端抜け出すが、さすがに強い相手ではこれはつらかった
か。秋から気性の成長も見られないし、間隔開いたためだと思いたいが、体の上積みが
見られそうもないだけにもっとHペースにならないと勝ち負けまでは苦しい。
 ダービーレグノはなんら目立つところ無く終わったが、戦前に言われていた距離の壁と
いうのは最後まで伸びているだけに無かったといえよう。ただ距離伸びて良いとも
言えず、やっぱり短距離の先行馬。
フサイチオーレは2番手確保で絶好のデムーロ指定席。良い感じで進んでいたがキャリア
の浅さが出たか。自己条件ならすんなりといったところだろう。
マイネルカーネギーは力不足。スギノタイコウは京都には向かない。上がりがかかってこそ
の馬。シルキーファングはダート馬。シュアハピネスは思い切ってハナ切ったのは
良かったが調子落ちとしか言い様がない。休ませろって。
アトミックコールは距離じゃないですかね。
(朧さん)
☆"タメ息"の理由 −第41回きさらぎ賞−
一昨年はナリタトップロード、その前がスペシャルウィーク。
ここを勝った内国産馬たちの多くがクラシック戦線において結果を出している出世レース。
今年もフサイチゼノンの全弟、デビュー以来2戦土付かずのアグネスゴールドや、
マイヨジョンヌの半弟にしてここまで3戦無敗のシャワーパーティー、
昨秋に怒涛の3連勝を飾り、鞍上に武豊を配したダンツフレームなどなど、将来性抜群の
スター候補たちが集結した。

下馬評ではアグネスG対シャワーPの一騎打ちという感じだったが、いざフタを開けてみる
とアグネスGが単勝オッズ1.9倍の断然の1番人気。
離された2番人気にシャワーP。
以下ダンツフレーム、デムーロ騎乗でセレクトセール落札額2位の高馬フサイチオーレと
続いた。

レースはシュアハピネスの逃げで始まった。
2番手にフサイチオーレ、その後ろは固まって、京都2戦2勝のタイムトゥチェンジ、定位置
からの追走シャワーパーティー、そしてシンザン記念を勝ったダービーレグノ。
さらには中央転厩緒戦のアトミックコール、OP勝ちのあるマイネルカーネギー、3番人気
のダンツフレームにシンザン記念2着のビッグゴールド。
直後に福永騎乗のスギノタイコウと人気のアグネスゴールド。
ポツンと1頭離れてシルキーファング、これで12頭全部。
向正面の直線部分が1000m近くある京都の1800m戦は、枠順による不利こそ無い
ものの、コーナーを2回しか回らない特殊なコース形態のため、ペース次第で勝ち時計は
大きく変化してしまう。
98年にスペシャルウィークが勝ったときが1.51.3、昨年シルヴァコクピットが勝ったときが
1.48.0だったと言えばお判りいただけるだろう。
今年の1000m通過タイムは60.4。
1月から幾度もの大雪と数多くのレースに耐えてきた芝の状態、さらに3歳の重賞と
いうことを考え併せると、やや速い、淀みのないペースで流れていたと言えそうだ。
3角でシャワーパーティーが余裕タップリの手応えで内ラチ沿いから進出を開始。
ペースが一気に上がった4角で早々と前を捕らえて抜け出す構え。
フサイチオーレ、マイネルカーネギーあたりが後退、替わって人気のダンツフレーム・
ビッグゴールド・アグネスゴールドが順位を上げて淀の直線、横一杯に広がった。
シャワーパーティーが手応え十分で先頭、さらにもう一伸びするか・・・と思ったのは
ほんの一瞬のことだった。
外に出したダンツフレームがアッサリとこれを交わし、後続のビッグゴールド、タイムトゥ
チェンジらを突き放してこのままちぎるか・・・と思ったのもほんの一瞬のことだった。
さらに外からアッと言う間に突き抜けたのが1番人気のアグネスゴールド。
これぞ良血のなせる業、と言わんばかりの末恐ろしい瞬発力で半馬身抜け出し、
そのままダンツフレームと馬体を併せてゴールイン。
勝ち時計1.47.9は時計がアテになりにくいこのコースとは言え、荒れ気味の馬場を
考えればなかなかのものだったように思う。

上位2頭、特にアグネスGの強さが際立った内容・・・と言い切ってしまうのは簡単だ。
確かに上がり3F34.4のキレ味は、思わずタメ息が出てしまうほどすざましく感じた。
すざましく感じたのだが・・・冷静に分析してみると、大外に出してのあの末脚が立派
だったのは認めるが、少なくとも今日の内容ではジャングルポケットやアグネスタキオンに
敵うかどうかは未知数だろう。
良血ならではの一瞬のキレは確かに物凄いのだが、それは時に諸刃の剣となる。
平坦京都1800を後方一気で半馬身差し切っただけで結論を出すのは早計である。

次のスプリングSで1つの答えが出る事を期待したい、そう、いろんな意味でね。

ダンツフレームは次は確勝級でしょう。
スプリングSか若葉Sに向かうと思いますが、まだまだ上昇が見込めるだけに今日の負け
で悲観する必要は全く無い。

ビッグゴールドはよく頑張っていたが・・・村本騎手もコメントしていたが、勝ち馬との3馬身
差を今後詰められるかどうか。
徐々に地力が強化されつつあるのは確かだけに、瞬発力以外のものが必要になったとき
は怖い存在になりうるかも。

タイムトゥチェンジも力のあるところは見せてくれた。
重賞級の器なのは間違いないでしょう。
それにしても最近の池添騎手は乗れてますね。
今年あたり大きいところが取れるかな?

シャワーパーティーは気性の若さをモロに露呈。
今回は参考外だとは思いますが、先行馬だしこの気性は何とかしないとなぁ・・・。
兄貴同様脚質転換に活路を見出すか?もっとも簡単な事じゃないし、そこまで甘くはない
だろうが・・・。
とにかくスローペースへの適応が今後の課題ですね。
それがハッキリしただけでも収穫だったんじゃないかな?

ダービーレグノは流石に厳しかったか。
マイルの重賞で見直しかな。

フサイチオーレはペースが上がった3・4角で踏ん張れなかったか。
馬がまだ若いし500万に戻れば確勝級でしょう。

マイネルカーネギーはこんなもんでしょう。
マーガレットSあたりに出てくるのなら少し考えるかもしれないが。

シュアハピネスは馬がかわいそう。
調子落としたタマモクロス産駒を使い込むのは言語道断。
休ませるべきでしょう。

"今年もまたSSか"とタメ息を吐くような結果に終わらなかったので一安心。
ジャングルポケット、ダンツフレームらにぜひとも頑張って欲しい。
昨年のようなSS一色のクラシックはもう見たくない。
さまざまな血統背景を持つ馬たちが、しのぎを削りあい、己を高め、筋書きのないドラマを
作り出してゆくからこそ競馬は面白い。
菊花賞の後に"今年もまた・・・"などとタメ息は吐きたくない。
(FUKUさん)
 騎手コメント(有る分)
1着 アグネスゴールド 河内洋騎手
「前走は続行競馬にともなう輸送の影響で反応が今ひとつだったけど、
今日はいい脚を使ってくれた。内を4角で突こうと思ったけど、団子状態になったので
外に出した。交わして先頭に立ったとき、少しソラを使ったかな……。レースに行って
折り合いもしっかりついたし、あとは無事に本番に行ってくれればね。
(アグネス)タキオンとどっちか……? まだまだ決まらないよ」

2着 ダンツフレーム 石崎助手
「これだけ走ってくれればね。一度使ってひと絞りしたらもっときわどくなっていたかも。
武豊騎手も『これは走るね』と言ってくれた。1回使ってよくなってくるよ」

3着 ビッグゴールド 村本善行騎手
「瞬発力の差かなあ……。前の2頭よりも先に動いているしね。前との3馬身差を
本番までに詰めたいな……。なんとか考えないとね」

5着 シャワーパーティー 四位洋文騎手
「500万条件とかならともかく、オープンで久々だからね。坂の下りはゆっくり行きた
かったけど、早めに他馬に動かれて、行きたがっちゃった。
今日はダメだったけど、次につながるレースができたのでは」

7着 フサイチオーレ ミルコ・デムーロ騎手
「まだ新馬を勝ったばかりで、経験不足ですね。子供子供しています。
ただ、能力を持っていると思うので、経験をつんでいけば変わってくると思う」
※調教は、森さん調教評価 印は竜神の予想 となっています。